info_page

造園業のよもやま話
その9 アンチ(※注)「初めがかんじん、プランニング」 。。。 2006年版

 「プランニング」、それは、これから庭を持とう、とする人にとって、いちばん楽しくて、いちばん頭を悩ますところでしょう。
 あんまり悩まれるとこっちも困るんだよな。早く決めてくれねえと予定が立たねえじゃねえか。ガーデニングでお客が庭の土台から全部自分で造るって言うならそれでいいけどよ。)

 プランニングとは、庭作りの構想を練ってゆき、それを平面・立面図面などに起こして行く、庭作りの基盤です。
(そりゃ現場がわかってるヤツが言うこったね。)

 色々な考え方がありますが、自分で造るにせよ、業者に頼むにせよ、私はこの
プランニングこそ、庭作りの上で最も大切な部分だと思っています。
 (そう言う事をやたら言うヤツが増えたから、絵描かなきゃ仕事になんなえし、金にならねえ絵を何べんも描かされるような時代になっちまったんじゃねえか?)

 自分でプランを立てたり、絵をかいたりしてみるのもいいでしょう。この時に
予算のことは考えてはいけません。
 (あれもこれもって言うから全部見積もって持っていったら、予算20万だって言うじゃねえか。門扉とフェンスで終わりだよ。外構全部やってそれはありえねえよ、100万の見積りどうやって20万でやれって言うんだ?そんならそれで最初ッから言ってくれるのが親切ってもんだぜ)

 本や雑誌などを参考にしたりして、自分で敷地の絵を簡単に描き(寸法が少々違っていても問題はありません)、車庫はこのへん、木はここに欲しい、人はこう通って、と考えて、それを描いてみましょう。
 (こっちは良かれと思って言っているのに、どうしてもこうしろって言われてもなあ。造って何かあった時、責任とらなきゃいけねえのはこっちだからなぁ。)

 いつも気になっている、隣の家の窓の前には、目隠しを考えましょう。
 誰もかれも斜め格子のついたて取り付けやがって庭が泣いてるぜ)

 将来子供が大きくなった時のために、駐車スペースを広げられるようオープンな外構にしましょう。
(おまけにどこの家も同じパターンだ。コンクリートの園路が入り口から玄関まで、それで行き着いたところにお決まりの壁だ。ありゃ何だ?門柱か?どこの家見ても同じ家に見えるぞ。)

 生活している自分だからこそ、描ける絵ができてくるはずです。

(そりゃぁそうかもしれねえ。似たような庭だらけにならねえように一年ばか山歩いたり街歩いたりしながら何にもねえ自分の庭をじっくり見るこったな。たぶん個性的な庭が造りたくなるぜ。そうそう、個性的ってことと周りから浮いてるってことは違うぞ。周りの景色も頭に入れねえとな)

 家計のやりくりや、子供の教育費、世間の情勢なんかは頭から追い出しましょう。あなたの夢を形にできる、千載一遇のチャンスだと思いましょう。
(この辺は俺にはよく、わからん…しかし世間の情勢はしっかり見といたほうがいいぜ。今に舗装されてねえ地面は貴重品になるぞ)

 自分の希望や夢や、したかったこと、それらを全て描き込んだら(または描いてもらったら)、これをタタキ台にして、業者に見積を依頼します。
(どこで描いて貰ったんだかえらく奇麗な絵を持ってきたが、合い見積あいみつか?金額比べならごめんこうむるぜ。)

 とんでもない金額!が出たとしても、ビックリしないでください。これからが、あなたの腕のみせどころ。
 (気を失わない程度に、お手やわらかにお願いしますよ)

 業者と相談しながら、予算に合わせて優先順位を決めたり、同じものでもランクを変えたり、工事の方法を変えれば見積りも変わります。家計とおなじくプランもやりくりするのです。
 (工事を分けてやるのは結構だが、手間はその都度かかるから最終的には逆に高くなるぜ。それに何回も見積り書き直させるのは止めて欲しいな、いくら譲っても3回までが常識だろ)

 最初から予算を意識してしまうと、業者からの提案も最初からそれなりのプランになってしまいます。これでは、プランニングの意味がありませんよね。
 (だから100万の仕事を20万じゃ…)

 買い叩きをするよりも(金額を決めて工事内容の変更をしないこと。ギョーカイには存在します)、できることと、できないことをはっきりさせて、業者と共に知恵と知識をふりしぼり、考えてゆきましょう。
 (良いこと言うねえ。あれもこれもやれと言って金額決められちゃ造る人間が泣くだけさ。それに何でも一方通行はいけねえ、ガーデニング雑誌のアイディアもいいが現場を見て話している俺の話も少しは聞いて欲しいなあ)

 あなたの描いた絵を、可能な限り現実に近づけて、より良い庭にしてゆくのがプロの仕事だと思っています。
 (庭の隅々まで絵の通りにはならねえよ。作り手によって庭は変わる筈なんだ。その辺をもっと考えてくれよ) 

(※注)片手落ちだな、とずっと思っていたこのエッセイにちょこっと付け加えてみました。毎度のことですが、(この部分)はすべてフィクションです。あ、誤解を招かないように更に付け加えますが、庭を造る職人さんたちは意外と(失礼)茶道や生け花もたしなむ紳士が多いので、お客様に対してこのような無礼な言葉使いをする方はいません。…と、思います。…たぶん…ですので、どうか怒らないでください。

Page Top


main_reverse(490 flaot右)

この改行が大事だったりする→
main_box_reverse