What's land-net?

2003年当時、ホームページ中に書いた長文エッセイ「悲しいケヤキ」。

長い上に内容も地味…ときて、読んでくれる人がいるんだろうかと思っていたそれは想像に反して、驚くほどいろいろな「縁」を私に運んできてくれました。

そしてエッセイを書いたのち3年かけて私は「街路樹」という運命を負った全国の木々が、今どれだけ悲惨な状況にあるのかを再認識したのでした。

「街路樹」たち。それは街に住む人間にとって一番身近な木々たちであり、人が作ることができる自然であり、環境です。

あなたの街の街路樹たちは、生き生きとしていますか?

その幹はたくましく、根は大地にしっかりと張り、葉を空にそよがせていますか?

葉の落ちた冬の木立を、美しいと感じますか?

夏に街路樹の木陰で涼むことができますか?

そうでないとしたら、それは何故なのでしょうか。どうしていったらよいのでしょうか。

 

パソコン、携帯電話、インターネット、情報の伝達や記録のシーンは、アナログからデジタルへと移り変わっています。

ONかOFFかの隙間に存在するはずの「時」。その時とともに生きるものたちは、世の中の片隅に追いやられていきます。

短時間で簡単に手に入る膨大な「情報」・・・それは自分の目で見ていないもの、手で触れていないもの。

そんな「情報」を集めることに、世の中は一生懸命になっているように思います。

そして人は長い時間、情報を映すモニターを見つめているように思います。

普段歩いている地面を、じっと見つめたことはありますか。

土を一歩も踏みしめることなく、歩いてはいませんか。

あなたが歩く場所には、石や木はありますか。水は流れていますか。

これから先、私達が、そして私達の子供が踏みしめる「地面」は、どう変わっていくのでしょうか。

業界を問わず誰もが厳しい現実に直面し、自分の身を守ることで精一杯になっている今、命ある街路樹たちに私にできることは何でしょうか。

「land」は「地面」。地面は、「大地」、earth(地球)の一部です。

今、私が立っている小さな地面も、大地へ、地球へと繋がっています。

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