染織のことを詳しく知っているわけではないけれど、 もともと私たちは、全ての生活の糧を野山の恵みから得ていたのだから 化学繊維に囲まれて育った私にも、これら信州紬の持つ優しさと暖かさは伝わってくる。 着物がよそ行きのきらびやかなものとなり、殆どの日本人が着物を着なくなった今も 武井さんはひとり黙々と紬を織り続ける。